お久しぶりです。あやめさんです。
仕事が忙しくてブログの存在忘れてました()
さて、久々の連休中なのですが、最近"推し活"にはまりだした彼女から、
「ロゼットメーカー」
なるものの制作を依頼されました。
貼り合わせた板に隙間が空いてて、そこにリボンを通して上を縫うとフリルが作れるといった便利なシロモノらしいです。
しかし彼女曰く既製品のロゼットメーカーは「丸形のもの」しかないらしい。
んで、彼女は「真っすぐな」フリルを作りたいとのこと。
そこで彼女が見つけたものが、「100均の仕切り板で作る」ローコストなロゼットメーカー。
制作方法については以下の動画を参考にしました。
この動画では、
・仕切り枚数を19枚にカットしたものを二部用意する
・余った仕切り板で空間を作る
・それらをグルーガンで接着する
・それをマステとセロハンテープで補強する
といった感じで制作しています。
幸いにも自宅にはグルーガンがあったので、用意するものは仕切り板だけ。
元々手先の不器用さにかけては日本トップクラスを自負する上、アスペ&ADHDの併発持ちでさらに輪をかけて不器用な為、最初は制作を渋りましたが彼女の熱意に負けて作ってみることにしました。
というわけで最初に見様見真似で制作したのがこちら
マステがオシャレなのでかわいくできてますが、いざ使ってみると問題が発生。
・グルーガンの硬化がめちゃ早いのでスピーディーな貼付作業が求められるのだが、私の手が死ぬほど不器用なので位置取りなどに手間取ってる間にグルーステックが硬化してしまい接着面がグルーの分厚くなってしまった(隙間が浮くので、リボンに癖がつきづらくてフリルにならない)
・全体的に薄いパーツなので、長時間持っていると疲れる
・19枚切りだと、硬質カードケースの全周に巻ける長さのフリルが作れない(終端を仕上げて延長することは可能だがちょっと大変)
特にグルーの分厚みが増したせいで、工作制度がめちゃくちゃ悪くてついた渾名が「平成初期とかによくあった粗悪な激安中〇製」。
さすがにこれは良くないと、幾つか試作を行い、より使いやすい形を完成させることが出来たのでその改良バージョンを紹介する。
手が大きい人や手先が不器用な人、硬質カードケースなどにフリルをデコりたい人は参考にしてもらえると嬉しい。
用意するもの
・ハサミ
・セロハンテープ
・マスキングテープ(50mm幅)
・先が細いタイプの接着剤(アロンアルファ タフパワー)
(試作時はスコッチのスーパー多用途Ⅱを使いましたが、出口が太くて凄い量出てくるので、圧着すると隙間から接着液が漏れて大変なことになったのでアロンアルファにしました。接着力はスコッチの方が圧倒的に強いので、ハケなどで接着剤を薄く塗る技術がある人はスコッチをお勧めします。)
・ダイソーの仕切り板高さ6センチモデル(1セット)
(仕切り板38枚で構成されています。作り方動画によると高さは6センチが好ましいそうです。余談ですが、幅30mmのリボンまでスッポリ収まりますが彼女は35mmのリボンも保有しているので高さ8cm版ロゼットメーカーも作りました。)
・アクリル板か塩ビ板(20mm x 360mm x 3mm) ×2
(補強板と持ち手を兼ねて使用します。材厚は3mmが彼女の手に馴染むようなので選択しましたが、ここは人の好みだと思います。紙を細かくきったものを重ねて1mm単位で挟んで持ってみて、好みの厚さを探りましょう。アクリル板や塩ビ板はホムセンで売ってるので、購入してそのままホムセンの工作室に頼んでカットして貰うと良いです。)
※ダイソーの仕切り板の強度が低いので、19枚程度ならまだなんとかなっても、25枚にするとめっちゃペラペラになって接着面を剥がしてしまう恐れがあります。補強は必ず入れてください。尚、ベニヤとかの木材ではやらない方が良いと思います。
作り方については、ベースは参考にした作り方動画とほぼ同じで、以下の変更を加えるだけです。
・仕切り板枚数を19→25枚に延長
・接着をグルーガンではなく接着剤で行う
・貼り合わせが終わったら、下部に補強板(持ち手)を両面に張り付ける
・マステとセロハンテープの補強は最後にやる
変更点これだけなので作り方は端折りますが、作るときのコツを少しだけ書いておきます。
1.仕切り板の枚数(ロゼットメーカーの全長)は25枚程度が多分取り回しの限界かなと思います。25枚だと丁度360mmの長さになるのですが、これ以上長くしてしまうと取り回しが悪くなりリボンを通すのが難しくなります。
ちなみに25枚にすると、硬質カードケースの外周のサイズに丁度よくなります。
2.接着剤はつけすぎず、薄く塗る。(塗りすぎるとはみ出たり浮いたりします。)
3.接着作業はおおまかに①本体と②補強(持ち手)板で分けて乾燥を行う
(アロンアルファだと素材との相性が悪いのか本体をくみ上げてすぐに補強を接着しようとすると接着面が剥がれて分解したり、千鳥配置部がズレたりします。)
4.乾燥を行うときは、上に厚めの板などを乗せた上で錘を乗せてしっかりと圧着する
仕切り板そのものはペラペラな素材でできてるので、接着剤が硬化するときに浮くことがあります。浮き防止の為にこの工程は省かない方が良いです。
私は写真のように補強板をカットしてもらったときに発生した端材を上にのせて上に本を乗せました。
・マステを貼るときは50mm幅のマステを使い、補強板の上端あたりから表から裏まで一気に貼る。(横から見たらコの字になる感じです。) それを上からセロハンテープで巻いて補強する。 これ綺麗にやると、本体の貼り合わせが多少雑になってしまっても自立させることができます。
これらのポイントを押さえてできたものがこちら
フザけて手書きでロゴ入れてますが、字書くのが下手なのでダサくなりました(笑)。
60mm x 25turnと書いてますが、試作も合わせると
60mm x 19turn
80mm x 19turn
80mm x 25turn
のパターンを追加制作しているので、これは区別の為に書いてます。
(made in JAPANロゴは、初めて作ったやつの渾名が中〇製だったので、ネタで入れました。)
また、私も彼女もアスペ&ADHDなので、リボンを通す順序をド忘れしても大丈夫なように、開始地点の最初のみ通す順序をガイドしてあります。
←1とか書いてあるやつです。裏側にも2番目の穴にガイドいれてます。
厚みも接着剤を薄く塗れるやつにしたので浮きが殆どなく薄く出来たので、リボンに折り癖をつけやすくなってます。
ここの貼り合わせの幅が大きいとダメなんですね。
この千鳥配置の間にリボンをΩ状に通していって、上を縫うと綺麗なフリルが作れます。
というわけで、改良版ロゼットメーカーの紹介でした。
彼女にこれを納品したところ、以下のようなコメントを頂きました。
・持ち手がついたので長く持っていても疲れにくくなった
・硬質カードケースの全周に対応した長さになったので作業が楽になった
・薄くなったのでちゃんとフリルが作れる
と概ね好評のようです。
完成したフリルの写真も添付したいところですがまだできていないそうなので、次の記事あたりで貼ろうと思います。
あやめさんでした。