あやめさんの備忘ログ

交通系に関するアレコレとblenderの勉強記です

ライドシェアとか言うの本当にやめて欲しい。

あやめさんです。

 

今回の記事では昨今で話題になっている「ライドシェア」について、反対の意を語る記事です。

 

初めに言っておきますが、ライドシェアに反対する理由については自分がタクシードライバーになる立場だから客を奪われるから、ではありません。

そんなしょうもない競合意識で反対したいわけではないので悪しからず。

 

さて、このライドシェアについて。

 

現状、コロナ禍が原因でかなりのタクシー会社が倒産したことなどが原因でタクシーやそのドライバーが著しく不足している事やタクシードライバーの高齢化が進んでいるが為にこの行為が合法化される、という事らしいです。

※研修で聞いた話ですが、ライドシェア法案の初出は東京駅の客待ち行列の報道が原因らしいです。

しかし実際は、ターミナルの構造が悪いが故に生じてる問題であるらしく、同じようにタクシーの行列がターミナル内で発生して中々解消しないんだとか……

現場を見ずに主観だけで報道する、このマスコミの報道手段も極めて悪質と言わざるを得ません。

 

要するにUbertaxiなどのアプリによる「白タク行為」が合法化されるという事だそうです。

※白タクとは、営業を目的としない白ナンバー車両によるタクシー営業などを行うこと

 

まず、これを考えた人に一言。

 

大バカ野郎。事故を増やす気か。

何のために二種免許があると思ってる。

何のために東京や大阪、神奈川で地理試験が実施されてると思ってんだ。

 

現場の事をなーーーんにも解っちゃいない。

不足しているからと言って何でもかんでも条件緩和していいってもんじゃねえから!!

 

 

 

暴言じみた反対声明は一先ずおき。

 

なぜ反対してるのか?を解説します。

 

前に投稿した記事に於いて、私は「国民の運転意識の低さ」を題材に免許制度や道交法の欠点を解説しましたが一言で言うと本当に「これに尽きる」。

 

二種免許を持ってるタクシードライバーですら、(ごく一部とはいえ)一時停止や違反を日常茶飯事で行っている現状なのに、二種免許もない金欲しいだけだけの一般ドライバーがタクシー営業行為なんかやったら事故の温床になることは目に見えてわかっている。

そう考えるとライドシェア法案というものは道路交通法の「交通の安全」と「円滑な交通を図る」という目的に相反するものになってしまう。

 

ただでさえ一時停止は守らない、歩行者保護も守らない、追い越し車線にチンタラ居座る、しょうもないことで煽る、煽りハンドルはやる、そんな愚かなドライバーがありふれたこの国でライドシェアなんかやったら「破滅」以外の何物でもない結末しか見えないんです。

 

ましてや東京都内や大阪とか、道が入り組んでいる上に駐停車禁止や駐車禁止、右折禁止や左折禁止がありふれたややこしい場所なんかじゃ違反と事故のオンパレードになることは想像に易いというもの。

 

その為に東京都や大阪府では地理試験に受からないとタクシーに乗ることすら許されないわけです。

 

更に言うなら、個人タクシーやるのもタクシーの実務経験5年以上、通して無事故無違反であることが絶対条件。

 

ライドシェアなんか解禁したらこれら個タクの運ちゃんたちのプライドをいとも簡単に傷付けることになる。

 

ライドシェア法案なんて考えた人は自分で運転した事が無いんだなぁという感想です。

 

ちなみに、最近タクシードライバーの最高齢が80まで引き上げられたことについて反発の声が多く、「そんな高齢者の乗るタクシーよりライドシェアの方が安心出来る」という意見さえ出ていました。

ひろゆき氏も同じことを言ってましたよね。

 

あんな現場の事知らない人の言うこと信用しちゃダメですよ。

確かに正論も多い彼ですが、現場を見てる私からすればあの意見は大間違いだと言わざるを得ない。

 

これについては賛否両論ありますが、私から言えるのはプロドライバーとしてハンドルを握ってるタクシーの高齢者とただの高齢者を一緒にしないで貰いたい、という事。

確かにタクシーでも変な運転する高齢ドライバーは多いっちゃ多いのですが、そんじょそこらのサンデードライバーなんかに比べたら遥かにマシです。

何故なら、「運転経験の豊富さ」に関しては誰よりも上をいっているドライバーが殆どです。

確かに認知・判断や視力の点など若い人には及ばない点もありますが、彼らはそれを運転経験を活かして予測して動いてますから、余程の事がない限り事故りません。

安心してご乗車下さい。私は逆に、二種免許も持ってないどこぞの馬の骨かもわからん運転者に運んでもらう方が余程怖いです。

それに、元レーシングドライバーの高齢者が事故なんかしたらマスコミなんかが喜んで報道しようとすると思いますが、見た事ないでしょう?

そういう事なんです。

 

 

 

但し、例外もある。

 

本格的な過疎地や地方等では、条件付きで緩和する事はありではないかとも考えます。

それは高齢化に伴う一般高齢者の事故が多発していることが問題として挙げられます。

 

地方になると公共交通機関が著しく発達していない地域もあり、免許制度を返納してしまうと通院等の移動手段に困ってしまう方も多くいます。

そういった地域限定で、ライドシェアを行おうとするものには車両運送法などの受講及び試験を義務付けた上で、認定ステッカーを車両に貼付することを条件に解禁するのはありかなと思います。

もちろん認定ステッカーを貼ってない人やそもそも受講してない人は義務違反で検挙する必要はありますが。

 

※最良の方法としては国が主導してライドシェアアプリ等を作り、認定者にのみIDとパスワードを発行する方式にすれば良いとは思いますが、そもそも高齢者の方にはアプリを使いこなせない方もいますし、さらに言えば国が主導でアプリ開発をするとろくな事にならないんですよね。コロナの時もそうでしたが、開発元請けがどんどん二次請けと三次請けと流してしまい結局ロクなアプリが出来上がらなかったという不名誉な実績もあるくらいですし。

 

 

これまで書いたことを要約すると、

ライドシェア法案については基本的に反対。特に繁華街や交通量の多い都市や地方都市については事故増加のリスクが極めて高くなる為可決するべきでは無い。しかし、地方ないし過疎地に於いては厳正な討論の元認可を行う余地あり

 

という事です。

高齢者の事故防止等の観念から考えるとこれがベストだと思います。

 

意見に賛同出来る方は是非拡散して頂けると嬉しいです。