お久しぶりです。あやめさんです。
新しい職場での忙しい日々で更新することが出来ませんでした。
今回の記事は長くなりそうなので前編と後編にわけて記していこうと思います。
さて、今回は二種免許を取るに当たって本免対策を行っていたわけですが…
危険予測等の画像から設問が3問出るやつがあります。
そのシチュエーションが、
「工事用鉄板の上を二輪車で走行中」
の画像でした。
これに対する設問のうちのひとつが、
「鉄板の上は滑りやすいので、ギアを下げてエンジンブレーキを掛けながら減速する」
とありました。
さて、皆さんなら〇か×か、どう答えますか?
私は×と答えました。
エンジンがそもそも小型な上、車体も軽量な二輪車で、後輪に制動がかかるエンジンブレーキを使うなんて自殺行為じゃんと思ったからです。
2輪は乗ったことない私ですが、大型トラックに乗っていた私は雨や雪等で滑りやすい路面においてリターダーブレーキ(排気ブレーキよりも更に強力な補助ブレーキ)などを使用することはかなり危険な事であるという認識です。
後輪にのみ制動が掛かるわけですから、そこでハイドロプレーニング現象などが起きると後輪のみが制御不能になりスピンしたり最悪横転する危険もある為です。
これは福島県だったかな?の安全教育施設で大型バスを用いてヘビーウエット路面でリターダーブレーキを使用したらどうなるのか?という実践実験をされた映像を見たことがあり、やはり見事なスピンをしていたのが記憶にあります。
だから、私の中の結論は
「鉄板の手前で充分に減速し、徐行しながら定速運転しながら通過する」
となりました。
しかし設問の正答は「〇」でした。
なんで????
滑りやすい鉄板なんてものの上でエンジンブレーキが強力な二輪車で??
と、思ってYahoo知恵袋に二輪車乗りの方の意見を募ってみたところ、結構面白い回答が得られたので紹介してみようと思って記事にしたわけです。
まず、私がベストアンサーに選んだ方の回答の一部を抜擢して要約しますと、
「フロントブレーキ等を使う方が(タイヤロックの危険性があり)危険であり、解釈上タイヤロックしづらいエンジンブレーキを使うことが正しい」
との事。
確かに「解釈の上では」納得のいく回答でした。
また、「乾燥した鉄板の上では余程の急制動をかけない限りフロントブレーキでも滑らないからエンジンブレーキ程度じゃ滑らないですよ。雨で濡れてたりする場合、ブレーキやエンジンブレーキを使用するよりも、コーナリングが1番滑ります」
との意見も頂きました。
これは大変参考になりますね。
実際に乗られている方の意見というのも説得力があり、私はこの設問が〇であることをおおいに理解出来ました。
概ね、回答者の意見は一致していますが、こんな意見もありました。
「出題者の意図がそのまま問題になるのだから、そこを考え過ぎても駄目なので過去問を丸暗記するように」
確かに、結局は「出題者の意図」は設問を作る側で決まってしまうわけですからね。
しかし、免許センターで受ける試験の目的と言うのは「道路交通法を如何に理解しているか」「車両の特性を如何に理解しているか」に尽きると思います。
そう考えると「出題者の意図」だけで設問の回答が決まってしまうのはアンフェアでは無いでしょうか?
解釈の一致不一致はあれど、「主観」と「客観」、そしてまた「事実」は異なるものがあると私は考えています。
記事後編では、私が実際に6年間トラックドライバーとして現場を見続けたものとしての「ココ最近の道路事情」と「今の免許制度は果たして機能しているのか?」という点についての私の見解・解説をして行こうと思います。